登場キャラクター数十人、感情移入せずにはいられない無料長編RPG
旅は仲間集めから始まり、旅を通してその絆を深めていく。
差別や迫害の対象になっているもの達が、力を合わせて自分達の王国を築くために立ち上がる。数十人にも上るキャラクターだが、それぞれ個性が光るキャラクターになっていて、丁寧に作られている。
根強い人気を誇る、あのダンジョンゲーム作者の最新作
フリーのダンジョンゲームとして人気を博した“らんだむダンジョン(らんダン)”の作者による長編RPG。
舞台となる世界は、召喚技術により、様々な異世界からくる人や物であふれた世界。そんな異世界の者たちは、増加していき、今では“ハグレ”として邪魔者扱いされ、差別や迫害の対象となってきた。
しかし、そんな彼らも、自分達(ハグレ)の世界を作ろうと立ち上がる。
物語は、主人公の“デーリッチ”と親友の“ローズマリー”が、新しい王国を作るために“ハグレ”勧誘の旅に出るところから始まる。
この旅で出会う“ハグレ”仲間がこのゲームの魅力だと言えるだろう。幻獣、妖精、悪魔、そして神様まで、種族や世界が全くバラバラな“ハグレ”達、数十人に上る数だが、一人としてつまらないキャラクターが無く、それぞれの個性を光らせた丁寧に考えられたゲームになっている。そして、なによりもその仲間たちが、旅を通して絆を深めていく様子は、感情移入せずにはいられないだろう。
メインのゲームとは別に、様々なサイドイベントが用意されているため、繰り返しプレイしても飽きないだろう。これらサイドイベントは、ミニコント風になっており、そこでもハグレ達の個性が垣間見られるだろう。
そしてもちろん、メインであるゲームは旅路で遭遇する敵を倒していく戦闘。
戦闘は、8人形態で行われ、前衛の4人が戦い、戦闘中に前衛と控えの入れ替えが行える。ボス戦では、このゲームらしく、ハグレ達の仲間意識が存分に発揮できるところ。傷付いた仲間を下がらせ、回復させるため、力を温存させたり、キャラクターの交代がバトルの肝となる。
そして、ゲームの進行として、別に必要ではないが、豊富に用意されている[寄り道]も面白い。やり込み式のボスとなっているこの[寄り道]だが、名前が示すよりも手ごわいものとなっている。弱点を突いたり、状態異常へ備えるだけでは全然倒せず、行動パターンを見極め、敵の大技の隙を狙う必要がある。このボスごとの仕掛けに対して、攻略法を考えるのがまた楽しい。
また、ゲームとは関係なく、キャラクターが店を出すことを提案したり、ハグレの王国運営の要素も充実している。
丁寧に作られたゲーム
様々なイベントを通して団結を強めていくハグレ達の成長。面白おかしく、愛らしい部分もあれば、彼らを取り巻くシビアな現実について語るシリアスな部分も。ユーモアとシリアス感の両方を兼ね、ゲームも繰り返しプレイしても飽きない内容となっている。
キャラクター設定からストーリーまで、丁寧に考えられたゲームとなっている。これでしかも無料なのだから、試さないのは勿体ないだろう。
ユーザーレビュー
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